ニューヨークのスラム街では、イタリア系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団という二つの不良グループが対立、
一触即発の空気が漂っていた。
そんな時、ダンスパーティでマリア(ナタリー・ウッド)とトニー(リチャード・ベイマー)が出会い、一目で恋に落ちる。
だが、マリアはシャーク団の首領ベルナルド(ジョージ・チャキリス)の妹であり、
トニーはジェット団の首領リフ(ラス・タンブリン)の親友だった。許されぬ恋に身を焦がす二人。
しかし、ついに二つのグループは衝突し、リフはベルナルドに刺されて死ぬ。
ベルナルドの恋人アニタ(リタ・モレノ)に責められてもトニーを忘れられないマリアは、二人で逃避行しようとするが…。
「ロミオとジュリエット」の舞台を現代のニューヨークに移したシネ・ミュージカル。
古典的な悲恋物語に、人種問題や貧困に苦しむ若者といった現実をも織り込んでいる。
“トゥナイト”など映画史に残るナンバーも数多い。 |