敵は幾万ありとてもすべて烏合の勢なるぞ
烏合の勢にあらずとも、味方に正しき道理あり
邪はそれ正に勝ち難く直は曲にぞ勝栗の
固き心の一徹は石に矢の立つためしあり
石に矢の立つためしあり
などておそるることやある
などてためとうことやある
風にひらめく連隊旗、しるしは昇る朝日子よ
旗は飛び来る弾丸に破るる程こそ誉れなれ
身は日の本のつわものよ旗にな恥じそ進めよや
たおるるまでも進めよやさかるるまでも進めよや
旗にな恥じそ恥やめそ
などておそるることやある
などてたゆとうことやある
敗れて逃ぐるは国の恥、進みて死るは身の誉れ
瓦となりて残るより玉となりつつ砕けよや
畳の上に死ぬことは、武士のなすべき道ならず
むくろを馬蹄にかけられつ
身を野ざらしになしてこそ
世にもののふの義といわめ
などておそるることやあらん
などてたゆとうことやある