1924年、ユタ州出身のコルネット奏者レッド・ニコルズ(ダニー・ケイ)はニューヨークのジャズ・バンドに雇われる。 レッドはコーラス歌手ボビー・メレディス(バーバラ・ベル・ゲデス)やギタリストのトニー(ハリー・ガーディーノ)らとのダブル・デートの際、 闇酒に酔った勢いでルイ・アームストロングのステージに飛び入り参加、親交を持つようになる。 レッドはボビーと結婚、デキシーランド・ジャズを演奏するためにバンドを脱退してラジオ番組のバイトで食いつなぐ。 このバイトではクリスマス・ソングもロシア民謡も途中からジャズ演奏を始めてしまうなどユーモラスな見せ場になっている。 やがてジミー・ドーシー、グレン・ミラーらを従えて自らのバンドファイブ・ペニーズを立ち上げて デキシーランド・ジャズ初めてのレコード化にも成功、大人気となる。 長女のドロシーが生まれて演奏旅行をやめようとするが、ボビーの希望でツアーを続行。 ツアー・バスの中でドロシーの子守唄として演奏される「ラグタイムの子守唄」もなかなかの名曲。 レッドは成長したドロシー(スーザン・ゴードン)を連れて真夜中にルイ・アームストロングのステージに行き 三人で共演、ルイと掛け合いで「聖者の行進」を歌ったりもする。 これを知ったボビーはドロシーの環境を心配するが、上り坂のレッドはドロシーを寄宿学校に入れてツアーを続ける。 クリスマスも両親に会えないドロシーが雨の公園で傘もささず一人遊んでいると、やって来たのはボビーだけだった。 ドロシーは小児麻痺と脳炎を併発、意識不明となって隔離病棟に入院してしまう。 飛行機で駆けつけたレッドは、ドロシーが助かったら音楽を捨てて一緒に暮らすと誓う。 ようやく意識を取り戻したドロシーだが、「ママだけそばに居て」と言う。 ショックを受けたレッドはコルネットを川に捨て、バンドを解散。 ドロシーは医者に一生歩けないと宣告される。 レッドはロスに家を買い造船工場で働き始め、ドロシーのリハビリに心血を注ぐ。 やがて14歳になったドロシー(チューズデイ・ウェルド)。 子供の頃の記憶は薄れ、現在トップ・クラスのジャズ・ミュージシャンが父の門下だったことも思い出せない。 ドロシーの誕生パーティーで久々にコルネットを手にするが、腕はすっかり落ちていた。 ボビーは、かっての仲間たちに声をかけてレッドのカムバックを計画するが本人は乗り気でない。 父が音楽を捨てた理由を思い出したドロシーの説得もあって、レッドはカムバックを決意。 不安を抱えながらステージに立つレッドだったが、そこにルイを始めとする昔の仲間が応援に駆けつけた。 しかもドロシーは杖も補助金具もなしで歩けるようになっていた。 ボビーの歌でドロシーと踊るレッド。 レッドは高らかにコルネットを演奏するのだった。 戻る