「1月の寒い時にパパと暖かいオーストラリアのケアンズに行くことにきめたの。一緒に行かない?」と、姉から電話が
あった。わたし達姉妹3人とその夫たち、計6名はいつものように旅支度を始める。
出発は2004年1月30日
20:10オレンジ色のオーストラリア航空に搭乗。7時間のフライトで、寒い大阪から5985km離れたケアンズに着い
た。32℃の世界。時差は1時間であるが季節は真冬から真夏になる。
、
グリーン島に行くため、クルーズ船のターミナルに向かう。ホテルからは歩いて5分くらいのところ。
チケット売り場は大勢の人だった。
高速船の中で日本人のクルーが「ダイビングにスノーケリング、パラセーリングは如何ですか?」
「そんなアクティビティは若い頃からできない」とわたし。
ケアンズから27q離れたグリーン島には40分ほどで着いた。
さんご礁に囲まれているこの島は島全体が珊瑚でできている。自然が6000年の歳月をかけて、現在のグリーン島を
作り上げたのだ
1770年キャプテンクックによって発見され、同行していた天文学者グリーンにちなんで、命名された。
わたしはエメラルドグリーンの海だから、と思っていたけど、そうではなかったのだ。
グリーン島は遠浅の海が広がっていて透明度が高い。「ケアンズの宝石」と呼ばれているとか・・
島内を散策。島内は一周するのに1時間くらい。島の面積は18h。日本人のガイドが案内してくれる。
この島に生息する動物、植物の生態系や自然の歴史、自然保護、アポリジニの自然の知恵などの説明を聞くのは
面白い。
海の中が見えるようにボートの底がガラス張りになっていて、下を覗くと海中のさんご礁や熱帯魚が見られる。
船は桟橋途中の乗り場から出発。お客は日本人ばかり。
珊瑚はスパゲッティみたいなのや、カリフラワーみたいなの、椎茸状のものなど、色、形ともさまざまである。400種
くらいあるそうだ。その中をカラフルな熱帯魚が楽しげに泳いでいる。
夕方ホテルに帰って、夕食はケアンズの名産の泥カニをチョイスする。セレブなシェフが腕をふるう、とあったので、
期待したが、泥と一緒にカニの身まで流してしまったのか、殻が大きいわりに身がなかった。
おすすめの4エックス(xxxx)のこの土地のビールもいまいち。
ゴンドラからバロン渓谷国立公園を眺める。1億2千万年前という、気の遠くなるほどむかしのシダや苔類など、太古の
植物がそのまま残っているとか。
世界遺産にも登録されている熱帯雨林
レインフォレスト・ステーションからアーミーダックスに乗る。第二次世界大戦時に使われていた水陸両用6WDの
アーミーダックスは森の中を走り抜ける。
一度見れば幸運をゲットできる、という大きな蝶々が飛んでいた。羽を広げると10cmくらい。
大きなシダやソテツ、樹木の幹におおきなシロアリの巣があった。アーミーダックスはワニの住んでいそうな、水の
中に入っていく。倒木の上にとかげが昼寝をしている。バナナやコーヒーの木もある。
動物園にはコアラやカンガルウ、へび、クロコダイル、トカゲ、沼にはバラマンディという魚がいた。
ランチはオーストラリア産 バラマンディのソティ。淡白なお味ですごく美味。この旅の中で最もおいしく感じた。
食後、街を散策。アポリジニが体に絵の具をつけてパフォーマンスしているのを見た。
おススメのアイスクリームを食べる。
14:00発のレトロな列車に乗る。1891年製の鉄道で、熱帯雨林の断崖絶壁の合間を走る。
バロン・フォールズ駅で一時停車。列車から降りて展望台で滝を見る。この駅は海抜328mのところに位置し、
絶景の渓谷を見下ろす。
トンネルを抜けると眼下にバロン川の渓流。リポビタンDのコマーシャルを撮ったところで、壮大な眺め。
15:50ケアンズに着いた。
姉のおけいちゃんは「この旅行では日差しがきつくて、アポリジになった。」と喜んでいた。