静かなる男
アメリカでプロボクサーとして活躍したショーンがアイルランドの故郷の町へ帰ってきた。
彼はそこで美しいメリーに出会い、恋に落ちる。だが、メリーの兄レッドは頑固一徹な男で、彼らの結婚に大反対した。
メリーも持参金なしでは結婚できないと悲しむのだが、ショーンは平気で結婚式を挙げてしまう。
ショーンとレッドは、互いに意地を張り合ったまま、遂に衝突。
火事とケンカが大好きな村人たちがやんやと声援を送る中、二人は野超え、山越え、クタクタになるまで殴り合った。
そしていつしか真の友情が芽生えていくのだった…。
アイルランドという土地、そして、そこに生きる人間に対するジョン・フォード監督の愛情が全編に溢れたユーモラスで温かな作品。
ラストの殴り合い場面での長丁場は、映画史上に残る名シーンと言われ、ジョン・ウェインが熱演を見せている。



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