名無しの猫とふたり暮らしのホリーは、いわば高級コールガールだった。
朝帰りに超一流宝石店「ティファニー」のショーウインドウを見ながらパンをかじるのが大好きだった。
今日も朝帰りし、上の階の日本人カメラマンをたたき起こし大目玉・・・。
ある日、彼女のアパートに金持ち中年女の世話を受けている若手小説家ポールが引っ越しいてくる。
ホリーは彼を弟フレッドの名で呼び、ポールは、妖精のように捉えどころがなく時として少女のように純真なホリーに次第に心ひかれるようになる。
パーティーを開いて大騒ぎし、警察に踏み込まれたり、お金のために面会に行くと言って刑務所に行ったり・・・。
ある日、男がアパートを見張っていた。
ポールが誘い出し問いただすと、家出したホリーを迎えに来たとのことだった。
ホリーは、結婚していたのだった。
だが、ホリーは、「私は行かない、私はもうルラメイじゃぁない・・・。」と、バスを見送るのだった・・・。
本が売れてお金が入り、ポールはホリーを誘って町へ・・・・。
憧れのティファニーに寄ったり、お遊びで雑貨屋で万引きをしたりと・・・。
ポールはホリーを愛するようになり、告白するが、ホリーは、パーティで知り合った南米の紳士ホセと結婚し、ブラジルに行くと言い出す。
ある日、軍隊に入っていた愛する弟フレッドが自動車事故死したとの報が入り、ホリーは、部屋で暴れ出し泣き崩れるのだった・・・。
ところが、ホリーが面会に行っていたサリー・トマトが、麻薬密売で捕まり、そのことが新聞に載ってしまう。
保釈されたホリーは、その足で空港に行こうとするが、ホセから別れのメモが・・・。
だが、ホリーは、どうしても南米に行くと言い、タクシーから猫を棄てる。
一度は棄てた猫だったが、ホリーは、ポールに「・・・もう自分のカゴに入っている。自分で作ったカゴをいつも持ち歩いているのさ。最後にはそこに逃げ込むんだ。」と言われ、自分の間違いに気づいたホリーは、猫を探し抱きしめるのだった・・・。
そして、ポールとも・・・・。
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