Moulin Rouge

1952年のイギリス映画「赤い風車」の主題歌で、
この曲はパーシー・フェイス楽団のミリオンセラーとなっています。

 1890年、モンマルトルの丘には「赤い風車」で知られるカフェ、ムーラン・ルージュのネオンが輝いていた。
そこは、カンカン踊りのスター、歌手、旅行者、
そしてなによりお酒を愛する客たちの、安らぎの場だった。
ロートレックは毎晩のように通いつめ、コニャックとともに目の前で艶やかに踊る人々を描きつづけた。
 また、彼は自分の置かれた境遇、それによる孤独や不安を忘れようと、
浴びるように酒を飲みつづけた。
たび重なる失恋と失望。
そんなことを繰り返した末、心機一点、画家としての仕事に没頭した。
彼の描いたムーラン・ルージュのポスターはあらゆるところに貼られ、注目されはじめる。
しかし、その成功とひきかえに、居心地のよかったムーラン・ルージュは高級カフェと化し、
ロートレックだけでなくそれまでの常連客にとっては近寄り難い店になってしまった。
 そんなある日、知り合った女性がいたが、
過去の経験から恋愛を強く拒むようになっていたロートレックは、
ほんとうの愛を見極めることができずに絶望し、手のつけようがないほど酒に溺れてゆく。

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