高田浩吉
1 あれを御覧よ 浅間の空に 渡り鳥さえ 一羽じゃないか 未練のこしちゃ 男がすたる 月も今夜は ひとり旅 2 雁が来る頃 俺らも帰る 無事で暮らせよ 叉逢う日まで 泣いて見送る あの娘の肩に 投げて一節 三度笠 3 宿場宿場に 浮名をちらし むすぶ草鞋の 街道やくざ 笠にかくした 泪の顔に またも一雨 旅しぐれ
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